夢見るローズガーデン

ガーデニングとインテリアと日々の徒然・・・自由気ままに書いていきます

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キリドオシウエノキミ

いづれの御時にか

女御、更衣あまた候ひ給ひける中に

いとやむごとなき際にはあらぬが

すぐれて時めき給ふありけり

~源氏物語~



源氏の君が、光のごとく美しく、光る君と呼ばれていたのなら、

切通し上の君もまた、光る君と呼ぶにふさわしく・・・

それはそれは、とてもまぶしいお方でした・・・。

~切通し上物語~






高校生になったワタシはとっくに、バス通学にも慣れていた。

でも、期末テストの日の帰りのバスは、みんな一夜漬けの勉強のために
焦っているもんだから、すっごく混むのよね・・・。
もちろん、ワタシもその一人なんだけど。

次のバス停で降りたいのに、人・人・人で、
ピンポン押したのに~、降り口にたどりつけない~(汗)

そんな人ごみのなかで、降り口の近くに立っていた人がつぶやいた。
「そこ、どいてやんなよ、カノジョ降りるって。」

降りるのに必死だったワタシは一瞬だけカレを見て、
お礼も言わずに急いでバスの昇降口から駆け下りてしまった・・・。

あの人、一年上のセンパイだ!茶髪グループの~!
マジメな学生が多い高校でカレとカレのトモダチは目立っていた。

地味で目立たないワタシは、先生からもマジメな学生という太鼓判を押されていたし
ワタシはああいうグループの人たちとは接点がないだろうと決め付けていた。


あの人、・・・不良っぽくて・・・
指定のネクタイもしないでシャツのボタン開けちゃってるのに・・・
そういうコト言ってくれるんだ?!
ちょっと意外。
なんで?どうして?意外ジャン!

フクソウの乱れはココロの乱れって、聞かされてきたワタシにとって、
なんだか意外なコトだった。

そのときのドキドキが実は始まりだったのです・・・




             

それからのワタシは朝のバスが楽しみになった!
カレはワタシのコトなんかにゼンゼン気がついていないんだけど・・・。
毎朝、カレと同じバスに乗れるように支度した。
もちろん、朝シャンのために早起きもする。
同じバスに乗り遅れた日はすっごく悔しかった。
カレが乗っていない日はとってもがっかりした。

ちょっとバスが混んでいるときは、ここぞとばかりに、
きゃっ、押さないでよぅ~、なんて言いながら、
押された振りして、カレの隣に立ってみたり♪
カレがトモダチと話をしていると、え?なになに、なんのお話??
と耳がダンボになったり・・・

毎朝がキラキラの高校生。
そんな朝のワタシの一句・・・

バスの中  名前も知らぬ  あの人を 
    今日も瞳(め)で追い  心ときめく







時は2月14日。ワタシは17サイ。

また・・・ハナシチュウ!
ずっとハナシチュウだったデンワに何度もかけているうちに、
トモダチからのメモも必要ないくらい、バンゴウを覚えてしまった。

やっとツナガッタ時、
ワタシはコウシュウデンワの受話器を置いてしまいたい衝動に駆られた。
ピアノの発表会よりもドキドキして、
心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかとおもった。

でも、なんとかノドから絞り出せたコトバ・・・

「あ・・・今、切通し上のバス停にいるんですけど・・・。」



カレの名は切通し上の君。

源氏の君が、光のごとく美しく、光る君と呼ばれていたのなら、

切通し上の君もまた、光る君と呼ぶにふさわしく・・・



それはそれは、とても笑顔のまぶしい、アコガレの人でした・・・。





バレンタインが近づくと思い出す、ずっと昔の思い出です~(笑)

☆最後まで読んでくださったのに、こんなオチでごめんなさい~☆



























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